×

ニュース

英語解説を自動配信 被爆建物の旧日銀広島支店 平和公園で広島市

 広島市は22日、平和記念公園(中区)を訪れる外国人に向け、被爆建物の旧日本銀行広島支店(同)の英語解説をスマートフォンなどに自動配信する試みを始めた。オバマ米大統領の訪問後、海外からの観光客が増えているため。公園の外にある「あの日」の記憶にも関心を高めてもらう。

 市が展開する無料の公衆無線LANサービス「ヒロシマ・フリー・ワイファイ」を活用。原爆ドーム周辺と原爆資料館東館1階の無料休憩所にあるアクセスポイントに、使用言語が英語の端末で接続すると、旧日本銀行広島支店の写真や説明、地図などが自動配信される。同支店にもアクセスポイントがあり、実際に何人訪れたか市が確認できるという。

 市によると、5月のオバマ氏訪問後1カ月の資料館の外国人入館者は、前年同期の1・5倍に急増。世界最大級の口コミ旅行サイトでも評価が高く、今後も増加を見込む。市観光政策部は「効果を検証し、他の被爆建物の紹介も検討したい」としている。(渡辺裕明)

(2016年7月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ