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被爆者看護 体験聞く 池田さんから住民自治協 東広島市豊栄

 東広島市豊栄町のあすか住民自治協議会は22日、地元の安宿地域センターで町内の池田智恵子さん(84)から被爆体験を聞いた。

 約50人が参加した。池田さんは当時13歳。安村(現広島市安佐南区)の安国民学校(現安小)高等科2年生だった。広島に原爆が投下されてから約2カ月間、同校で被爆者を看護した。

 死期が迫る女児を抱きしめた体験や、70人ほどの遺体を焼いた様子などを生々しく証言した。自身も皮膚がんなどを患った。「原爆に負けるもんかと5人の子を育てた。被爆者にはもう時間がない。若い人の手で平和を築いて」と呼び掛けた。

 黒川浩明会長(73)は「被爆者から体験を直接聞き、すさまじさを実感した。貴重な機会だった」と話していた。(森岡恭子)

(2016年7月23日朝刊掲載)

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