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被爆ピアノにあわせて歌や舞、朗読など 中区で26日

■記者 森田裕美

 被爆ピアノを市民有志が連続して奏でる平和コンサートが26日、広島市中区の中央公園の芝生広場である。国際交流イベント「ぺあせろべ」の一環で、原爆資料館で案内ボランティアを続ける被爆者が発案した。

 コンサートは午前9時40分から午後3時40分まで。国際交流や平和活動などに携わる市内の13団体が交代で出演。ピアノ演奏に合わせた歌や舞、朗読などで、平和の大切さをかみしめる。

 発案したのは東区の岡田恵美子さん(71)。8月6日に平和記念公園で被爆ピアノの演奏を聴いたのがきっかけだった。美しい音色に草木も生えないとされた広島に雑草が生えた感動を重ね、芝生の上でピアノを奏でるイベントを思い立った。すぐにピアノ所有者の調律師矢川光則さん(56)=安佐南区=に相談し、快諾を得た。

 岡田さん自身も、ボランティア仲間と「一本の鉛筆」など6曲を歌う。メンバーの一人で被爆者の奥田栄さん(71)=東区=も「多くの人に参加してもらい、命の喜びを伝えたい」と張り切っている。

(2008年10月21日朝刊掲載)

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