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人類愛 高らかに「合唱」 ピース・アーチ・ひろしま

 音楽で平和を発信する演奏会「ピース・アーチ・ひろしま」が23日、広島市中区の広島文化学園HBGホールであった。広島交響楽団とポーランドの管弦楽団が合同オーケストラを結成し、世界的なソリストとともにベートーベンの交響曲第9番「合唱」を響かせた。

 「シンフォニア・ヴァルソヴィア」の23人を含む約80人のオケが、広響音楽監督の秋山和慶の指揮で一体となった。メゾソプラノ藤村実穂子ら各国のソリスト陣と東京オペラシンガーズが圧倒的な歌唱力で魅了。人類愛を高らかに歌い上げる壮大なフィナーレに約1600人が酔いしれた。

 前半は、2015年のショパン国際ピアノ・コンクール本選出場の小林愛実(宇部市出身)が情感豊かに鍵盤をはじき、ショパンのピアノ協奏曲第1番を麗しく奏でた。広島県などでつくる実行委員会の主催。(余村泰樹)

(2016年7月24日朝刊掲載)

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