×

ニュース

学生と平和語る 広島でJICA研修員

 国際協力機構(JICA)研修員としてイランやエチオピアなど8カ国から来日中の9人が22日、広島市中区のサテライトキャンパスひろしまで、広島大などの学生3人と平和をテーマに意見を交わした。地元学生と交流し被爆地で学んだ経験を共有してもらおうと、広島県の外郭団体、ひろしま国際センターが初めて企画した。

 平和記念公園(中区)を訪問後、「平和のために何ができるか」を主題に3班に分かれて議論。発表では各班とも「観光や国際交流を通じて異文化理解を深めるべきだ」との考えを挙げた。

 ドミニカ共和国観光省のディノーラ・グズマンさん(35)は終了後、「被爆地の学生が熱心に平和を語る姿に胸を打たれた。観光行政を通じて平和に貢献したい」と話した。

 9人は30~40歳代で、主に政府の観光部署などに勤務。今月上旬から来月下旬まで全国を巡って観光行政を学ぶ。同センターが広島での研修を担当している。(森戸新士)

(2016年7月24日セレクト掲載)

年別アーカイブ