「原発移住」体験を自費出版 家族転居の神原さん
12年5月8日
東京電力福島第1原発事故をきっかけに、東京から呉市に家族で移住した編集者神原将さん(37)が体験をまとめた「原発引っ越し」=写真=を自費出版した。ホームページ(HP)などで注文を受け付けている。
A5判、132ページ。震災直後の緊迫した東京の様子、放射線におびえて外出を控えるなど異常な生活を強いられたこと。過剰反応ではと迷いながらも家族の安全を考え、昨年7月に呉に移ったことなどを率直につづった。
友人の勧めで昨年8月、執筆を始めた。原発事故や引っ越しについての友人とのやりとりや、短文投稿サイト「ツイッター」やメモを基にまとめた。しかし「東京のイメージダウンにつながる」と出版社からは断られ、自費で発売した。
1300円。初版300冊は完売したため増刷する。東北や関東地方から他地域に移った人に「放射能汚染や地震の影響」などのアンケートも実施し、結果を本にするという。
神原さんは「震災後の東京の現実を知ってほしい。移住に迷っている人を勇気づけられたら」と話す。http://genpatsu‐hikkoshi.info/(柳本真宏)
(2012年5月6日朝刊掲載)
A5判、132ページ。震災直後の緊迫した東京の様子、放射線におびえて外出を控えるなど異常な生活を強いられたこと。過剰反応ではと迷いながらも家族の安全を考え、昨年7月に呉に移ったことなどを率直につづった。
友人の勧めで昨年8月、執筆を始めた。原発事故や引っ越しについての友人とのやりとりや、短文投稿サイト「ツイッター」やメモを基にまとめた。しかし「東京のイメージダウンにつながる」と出版社からは断られ、自費で発売した。
1300円。初版300冊は完売したため増刷する。東北や関東地方から他地域に移った人に「放射能汚染や地震の影響」などのアンケートも実施し、結果を本にするという。
神原さんは「震災後の東京の現実を知ってほしい。移住に迷っている人を勇気づけられたら」と話す。http://genpatsu‐hikkoshi.info/(柳本真宏)
(2012年5月6日朝刊掲載)