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オバマ氏訪問「前進」と報告 原爆の子の像 碑前祭 広島市中区

 被爆71年の原爆の日を前に、広島市中区の平和記念公園で25日、原爆の子の像の碑前祭があり、市内の小中学36校の約570人が参加した。

 各校の代表者が、持参した折り鶴を手向けた後、いずれも幟町中(中区)3年の浮穴萌恵さん(15)と宮下真綾さん(14)が平和アピール文を発表。5月のオバマ米大統領の広島訪問に触れ、「その瞬間、世界は平和に向かって一歩前進したのではないでしょうか」と期待感を示した。

 オバマ氏は当日、像のそばに来て眺めた。浮穴さんは「自分たちと同じ子どもが犠牲になったことを忘れず、核兵器の恐ろしさを訴え続けたい」と話していた。

 碑前祭は、像のモデルで被爆10年後に白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんを追悼するため、小学時代の級友たちが進んだ幟町中が催し28回目。(久保友美恵)

(2016年7月26日朝刊掲載)

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