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テヘラン市長 資料館を見学 「核兵器廃絶に協力」

■記者 林淳一郎

 平和市長会議に加盟しているイランの首都テヘラン市のモハムマド・バーゲル・ガリバーフ市長が20日、広島市中区の原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑に花束をささげた。

 ガリバーフ市長は、外務省の招きで初来日した。原爆資料館では、原爆投下の午前8時15分で止まった腕時計や被爆後の市街地のパノラマ模型などを見て回った。芳名録に記帳し、「すべての核兵器が廃絶される日の到来のために、私たちは協力し、努力し合わなければならない」とメッセージを寄せた。

 見学後、市役所で秋葉忠利市長と懇談した。秋葉市長は「私たちはどんな兵器使用にも反対している。結局、苦しむのは市民だ」と強調。イラン・イラク戦争で最前線に立ったガリバーフ市長は「大量破壊兵器の一つである化学兵器の被害を目の当たりにした。核兵器のない世界の構築に全力を尽くしたい。都市間の対話が重要になる」と話していた。

(2008年10月21日朝刊掲載)

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