×

ニュース

核廃絶の願い 伝達に手応え 広島市長、外遊終了

 広島県広島市の松井一実市長は7日、2015年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた第1回準備委員会が開かれているオーストリア・ウィーンから帰国した。準備委の公式行事への出席など5日間の日程を終えた。

 会長を務める平和市長会議主催のワークショップで、松井市長は「広島を訪れ、被爆者の体験や思いを共有してほしい」と演説。NPT再検討会議の広島誘致への協力を各国の政府代表に要請した。

 準備委のピーター・ウールコット議長には、核兵器禁止条約の交渉開始を求める約48万人分の署名の一部を手渡した。

 松井市長はウィーン出発を前に6日、「議長や各国の国連大使と意見交換し、核兵器はこの世にいらないという広島のメッセージを伝えることができた」と成果を強調した。(藤村潤平、ウィーン発 田中美千子)

(2012年5月8日朝刊掲載)

年別アーカイブ