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被爆者避難 68キロ歩こう 4日邑南出発へ事前学習 島根

 1945年8月6日、広島市で被爆した人たちが島根県邑南町に歩いて避難した道のりを逆にたどる「歩こう広島まで」の事前学習会が26日夜、同町山田の出羽公民館であった。38人が出席。68キロを歩き、被爆地を訪れる決意を新たにした。

 当時の惨状を知るため、原爆資料館(広島市中区)から借りた映像を上映。爆心地近くで被爆した女性や、やけどの治療に当たった看護師らの証言を聞いた。メモを取りながら涙ぐむ人もいた。

 初参加の同町上亀谷、石見中1年のオロジンボ聖心(まさと)さん(13)は「罪のない人を多く殺した原爆の恐ろしさを再認識した。歩き通したい」と誓った。

 「歩こう広島まで」は88年から毎年開いており、29回目のことしは、県外も含め過去最多の86人が参加する。4日正午に同公民館を出発、平和記念公園(広島市中区)に5日午前8時半ごろ、到着する予定。(城戸昭夫)

(2016年7月28日朝刊掲載)

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