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米高校生 核に向き合う 平和公園で広島の若者と

 原爆の日を前に、米国の高校生たち20人が28日、広島市中区の平和記念公園を広島の若者と巡り、平和への思いを共有した。

 ノートルダム清心高(西区)3年の2人と、広島女学院高(中区)を卒業した国際基督教大3年の1人が案内。5月に訪れたオバマ米大統領の足取りを確認しながら、原爆ドームなどを見学した。原爆の子の像には、バージニア州のルーカス・オアハレスさん(18)たち3人が千羽余りの折り鶴を手向けた。

 案内した清心高の中本裕子さん(17)は「広島で見て感じたことを帰国後に友人や家族に伝えてほしい」。同州のレイン・エリオットさん(18)は「原爆投下は間違いだったという思いと核兵器廃絶に賛成する気持ちが強まった」と語った。

 20人は、日米の若者の相互理解を進めようと、米保険大手のAIGグループが主催した国際交流プログラムで来日した。この日は原爆資料館で、被爆者の小倉桂子さん(78)から英語の証言も聞いた。(森戸新士)

(2016年7月29日朝刊掲載)

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