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巡洋艦青葉 惨禍忘れぬ 呉で式典

 巡洋艦青葉の乗組員を慰霊し、語り継ぐ式典が28日、呉市警固屋の記念碑前であった。

 青葉は1945年7月28日、記念碑近くの沖合で空襲を受け大破した。当時の乗組員や遺族、住民たち合わせて約60人が、碑に白い菊を手向けた。碑建設保存会の吉岡源之会長(86)は「戦争の犠牲を再び繰り返してはいけない。誓いを新たにしたい」と呼び掛けた。

 元乗組員と遺族でつくる巡洋艦青葉会によると、45年7月24、28日の空襲で乗組員33人、住民3人が亡くなったという。記念碑は住民たちが2012年に建立。碑文は、乗組員だった中曽根康弘元首相が書いた。同会の甘岡昭彦会長(75)=広島市東区=は「平和に感謝し、青葉のことを語り継いでいきたい」と、手を合わせていた。

(2016年7月29日朝刊掲載)

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