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高校生の可能性 感じて 生徒実行委員長・平田さん ひろしま総文きょう開幕

 2016ひろしま総文の生徒実行委員会(63人)の平田みやび委員長(17)=県立広島商高3年=に、運営や演出の工夫、本番への意気込みなどを聞いた。(明知隼二)

 広島で初めて開かれる総文を必ず成功させたい。そう思って2年前に委員長に立候補し、みんなで準備に取り組んできた。見る人が「広島らしさ」と「高校生の可能性」を感じられる機会にしたい。

 開会式は、原爆詩の朗読や被爆ピアノの演奏など広島ならではのプログラムを盛り込んだ。戦争や原爆の怖さを直接知る人は少なくなっているけど、広島の高校生は平和学習を受けて育ってきて、平和について考える機会も多い。全国から集まる同世代に、学んできたことを伝えたい。

 米国や中国、韓国、メキシコの高校生も招いている。国同士が戦った歴史はあるけど、高校生同士なら仲良くなれる。広島での小さな交流が、歴史や国境を超えたつながりを深める一歩にもなると思う。

 文化部の活動は運動部に比べ、おとなしい印象がある。勝敗や記録が数字ではっきり出ることも少ない。でも、例えば吹奏楽や演劇も、より良い表現や音、技術を求めてみんな頑張っている。部門大会は、そんな積み重ねた努力を発揮する舞台になる。

 文化部の活動は、成果を受け止めてくれる人がいて初めて成り立つ。パレードや部門大会に足を運んでもらえれば、高校生一人一人が総文に懸けてきた思いや、その中での成長、将来の可能性を感じてもらえると思う。来てくれた人が、明るい未来を感じられる。そんな総文にしたい。

(2016年7月30日朝刊掲載)

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