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祖父の戦争体験 大書 画家の後藤さん 廿日市で展示会

 画家後藤靖香さん(34)=北広島町=が祖父の戦争体験をテーマに描いた作品の展示会が29日、廿日市市下平良のはつかいち美術ギャラリーで始まった。市などの主催で無料。8月28日まで。

 旧日本軍の特攻隊に所属中、終戦を迎えた祖父から聞いた話を、墨などで大胆に描いた21点が並ぶ。訓練地の香川県・小豆島で住民が振る舞ってくれた食事に感激する様子を描いた「栗ごはん」など、戦火を生きた若者の日常に焦点を当てた。縦2メートル、横10メートルのキャンバス2枚を組み合わせた大作もある。

 広島市佐伯区の村上幸男さん(71)は「若者たちの物憂い表情から戦争の悲惨さが伝わる」と見入っていた。月曜休館。同ギャラリーTel0829(20)0222。(長部剛)

(2016年7月30日朝刊掲載)

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