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伊方原発再稼働 反対表明を要請 町長らに上関の団体

 「原発に反対する上関町民の会」は9日、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働を認めないよう求める要請書と町民636人分の署名を山口県上関町に提出した。近く山口、愛媛両県にも提出する。

 要請書は「福島原発事故の徹底的な原因究明がされていない」とし、町の離島・八島が30キロ圏に入る伊方原発を「(事故時の)避難計画も策定されていない状況での再稼働は住民の生命と生活を軽視している」と強調。再稼働に反対するよう柏原重海町長と両県知事に求めている。

 共同代表の山根善夫町議ら6人が町役場で柏原町長に手渡した。柏原町長は「伊方町や愛媛県など地元の意向を尊重する。地元がはっきりしない段階でこちらから(意向を)出すのはどうか」と述べるにとどめた。同町の人口は1日現在で3466人。伊方原発1~3号機は福島原発の事故後、定期検査のためすべて停止している。

(2012年5月10日朝刊掲載)

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