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デザイナー2人が発信 広島市中区で水彩やポスター展示

 広島市安佐南区のグラフィックデザイナーで被爆者の深田利幸さん(78)と廿日市市のグラフィックデザイナー小島信行さん(52)による「原爆・平和アート展」が1日、広島市中区の中国新聞ビル1階ロビーで始まった。5日まで。無料。

 深田さんは、爆心地から約2.5キロ離れた皆実町(現南区)の自宅で被爆したものの無傷だった弟が、間もなく血を吐いて亡くなる様子を描いた水彩画など22点を展示。「原爆の記憶は思い出したくないが、被爆後の苦しい生活を伝え、平和について考える機会をつくりたい」と創作の動機を明かす。

 小島さんは、原爆ドームやハトを図案化したポスターなど7点を出品した。「広島の悲劇を繰り返さないために何が必要かを考えてほしい」と期待する。(田中謙太郎)

(2016年8月2日朝刊掲載)

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