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被爆体験15日から募集 広島市 平和宣言に引用

 広島市は15日から、ことしの平和宣言に盛り込む被爆者の体験談や平和への思いを募集する。8月6日の平和記念式典で、松井一実市長が核兵器廃絶の訴えとともに読み上げる。

 国内外から広く募集するのは、新たな証言を掘り起こすため、今回あらためて書き下ろされた体験談。家族などによる聞き取り代筆も可とする。

 平和宣言の内容を検討する市の被爆体験談選定委員会が7月中旬までに採用する体験談を選ぶ。松井市長は選定委の意見を踏まえ、平和宣言を起草する。

 体験談の公募は昨年に続き2回目。昨年は韓国、米国、ブラジルの3カ国をはじめ、市内外から73人の応募があった。松井市長は2人の体験談を織り交ぜた。

 体験談の書式や用紙は自由。所定の応募用紙に添えて、郵送やファクス、電子メールで申し込む。締め切りは6月5日(必着)。応募用紙は区役所などに置くほか、市のホームページから取得できる。市平和推進課Tel082(242)7831。(城戸収)

(2012年5月11日朝刊掲載)

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