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「1945原爆と中国新聞」 平和教材向け冊子とDVD 

 中国新聞社は、創刊120周年を記念して、被爆の惨禍から再出発した本紙の歩みを「1945原爆と中国新聞」と題した冊子とDVDにまとめた。平和教材として、新聞を授業に取り入れている広島県内のNIE実践指定校や県内外の公立図書館などに贈る。

 1945年8月6日の原爆で本社員114人が犠牲になり、爆心地から東に約900メートルの旧本社も全焼する被害から再出発までを、関連資料や証言から掘り起こした。

 冊子はB5判、48ページ。6千部を印刷した。内容は既に、特集記事として本紙朝刊の3月24日付から創刊日の5月5日付までに全7回、掲載した。

 DVDは、当時の社員や犠牲者の家族たちのインタビューなども盛り込み、収録時間118分にまとめた。米国立公文書館から入手した、日米のカメラマンが9月3日に原爆で壊滅した広島の廃虚を撮った貴重な映像もある。

 DVDは1700枚を製作。ふれあいチャンネル(広島市中区)では、3月24日から7回に分けて放送した。

 いずれも非売品。中国新聞のホームページでも映像(ちゅーピーくらぶ会員限定)や記事を見ることができる。(衣川圭)

(2012年5月11日朝刊掲載)

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