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回天記念館など見学 甲子園出場の盛岡大付選手 周南 映画鑑賞きっかけ

 第98回全国高校野球選手権大会に岩手県代表で出場する盛岡大付の選手18人が1日、山口県周南市の大津島を訪れ、回天記念館や回天訓練基地跡などを見学した。

 チームは昨冬、旧日本軍の人間魚雷「回天」で出撃した若者を題材にした映画「出口のない海」を鑑賞。主人公は戦前の甲子園で優勝した投手の設定だ。関口清治監督(39)の発案で、甲子園入りを前に立ち寄った。

 選手は回天記念館で、展示された遺書を真剣な表情で読み、搭乗員の遺影や回天の模型に見入った。記念館前の「平和祈念の鐘」を突いて黙とうした後、回天を運んだトロッコのレール跡が残るトンネルを通り、訓練基地跡を見て回った。

 石橋泰成主将(18)は「野球をできることが、どれだけ幸せなことかをあらためて感じた。そのことを胸に甲子園で全力プレーする」と話していた。(高田果歩)

(2016年8月2日朝刊掲載)

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