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宗教者ら核廃絶へ対話 東京でセッション 11ヵ国80人参加

 超宗派の宗教者や平和活動家らによる「核兵器廃絶に向けた国際特別セッション」が2日、東京都渋谷区の国連大学で始まった。核兵器の使用は「一般的に国際法違反」とした国際司法裁判所(ICJ)の勧告的意見から今年で20年になるのを念頭に、廃絶へ歩むための議論を3日まで重ねる。

 世界宗教者平和会議が主催し、11カ国から約80人が参加。マハトマ・ガンジーの孫であるエラ・ガンジーさん(76)は「祖父の遺産である非暴力の行動で、憎しみや報復の連鎖を断ち切ろう」とアピール。プロテスタントの連合体である世界教会協議会のジョナサン・フレリッチさん(66)は「人類が今後も生存し続けるには核兵器禁止条約が必要」と強調した。

 秋葉忠利前広島市長も出席し、オバマ米大統領の広島訪問の意義などを語った。3日は声明文を採択し閉会する。(桜井邦彦)

(2016年8月3日朝刊掲載)

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