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島根原発 2号機の定検を公開

 中国電力は11日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)の2号機について、定期検査の様子を報道陣に公開した。約9年ぶりに分解点検した発電機内の主要部品を機内に据え付ける作業で、島根、鳥取県と原発30キロ圏の両県5市の防災担当者19人も見学した。

 約10人の作業員が、タービンと接続して回転することで電気を起こす円筒状の電磁石「回転子」(直径1・7メートル、長さ13メートル、重さ147トン)を、約2時間半かけて発電機内に挿入した。分解して内部の損傷具合などをチェックするため2月、製作した日立製作所の工場(茨城県日立市)に送っていた。

 2号機は1月下旬に定期検査入り。6月中旬には主な工事を終える。ただ、国が再稼働の条件とするストレステスト(耐性評価)の提出時期について中電は「未定」としており、同じく定期検査中の1号機とともに再稼働時期が見通せない状況だ。(樋口浩二)

(2012年5月12日朝刊掲載)

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