×

ニュース

原爆追悼 観光客どうぞ 広島市東区7社寺で5日 高校生ら準備に協力

 JR広島駅新幹線口に近い広島市東区の7社寺が5日夜、原爆死没者の追悼行事をそれぞれ開く。増える外国人観光客も招こうと、英語でガイドする寺社巡りツアーを初めて催す。

 追悼行事は饒津(にぎつ)神社、明星院、鶴羽根神社、広島東照宮、尾長天満宮、国前寺、聖光寺が2012年から実施。それぞれの参道や境内に計千本のろうそくをともし、被爆体験の講話や尺八演奏などがある。

 当日は広島桜が丘高の生徒と広島女学院大の学生が駅新幹線口に立ち、駅利用客に追悼行事を案内。ガイドツアーは新幹線口タクシー乗り場を午後6時半に出発し、英語で案内するボランティアが同行する。

 社寺をヒマワリなどの花で初めて彩る。瀬戸内高、広島桜が丘高の生徒が二葉山から竹を切り出し、花を飾る器を作った。

 東区や地元町内会でつくる実行委員会が準備する。「被爆直後に救護所となった神社や寺もある。平和について考えてほしい」と市職員福本英伸さん(60)。広島桜が丘高2年の稲艸(いなぐさ)蓮也さん(17)は「もてなしの心を伝えたい」と意気込んでいる。(栾暁雨)

(2016年8月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ