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箕牧副理事長、訪米へ 広島県被団協 現地追悼集会で証言

 県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之副理事長(74)=北広島町=が、広島、長崎の原爆の日に合わせて米ワシントンや近郊である原爆犠牲者の追悼集会に参加する。5月のオバマ大統領の広島訪問を踏まえ、「核兵器なき世界」への行動を核超大国の首都で訴える。

 集会は地元の平和団体が企画し、現地時間の5~9日にある。広島に原爆が投下された6日(日本時間)は、ワシントンにある米公民権運動の指導者キング牧師の慰霊碑近くで開催。長崎に落とされた9日(同)はホワイトハウス前で開かれる。

 箕牧さんは日本被団協を通じて招かれた。集会では被爆体験を証言するほか、オバマ氏の訪問の様子や被爆者たちの感想も紹介するという。

 箕牧さんは1945年5月に東京から、父親の実家近くの飯室村(現安佐北区)に疎開。広島駅に勤めていた父親を捜しに原爆投下翌日から母親、弟と広島市内に入り被爆した。「日米両国でオバマ氏の訪問をどう核廃絶に生かせるか、現地で意見を聞きたい」と話している。(有岡英俊)

(2016年8月3日朝刊掲載)

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