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被爆樹木 生命の強さ 府中市出身 杉原さん写真展 東広島

 府中市出身の文筆家、杉原梨江子さん(51)=東京都目黒区=が撮影した被爆樹木の写真展「原爆から蘇(よみがえ)ったヒロシマの木」が2日、東広島市西条中央の市立中央図書館で始まった。31日まで。

 パネル約20点を展示。写真は幹ごと消失したが、被爆した年の暮れに芽吹いたという白神社(広島市中区)のクスノキ、亀裂や穴が残る縮景園(同)のムクノキなどの姿を捉えている。市民が描いた被爆樹の絵もある。

 訪れた東広島市西条町寺家の遠藤俊昭さん(66)は「爆風や高熱に耐えた植物の強さを感じる」と話していた。

 会場には、被爆樹木や原爆にまつわる書籍約30冊もそろえた。9日午後3時からは杉原さんが講演する。無料。定員30人で事前に申し込む。同館Tel082(422)9449。(土井和樹)

(2016年8月3日朝刊掲載)

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