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「被爆者の痛み感じた」 中米の活動家 原爆慰霊碑に献花

 中米グアテマラの人権活動家ロサリーナ・トゥユク・ベラスケスさん(55)が13日、広島市中区の原爆資料館を訪れ、原爆慰霊碑に花束をささげた。

 ロサリーナさんは、1960~96年の内戦で弾圧を受けたマヤ民族の女性たちを支援する団体を88年に設立。内戦で家族を失った女性の支援や、先住民の人権回復に取り組んできた。庭野平和財団(東京都)の庭野平和賞の受賞に合わせて来日。人類の悲惨な歴史に学びたいと、初めて資料館を訪れた。

 原爆による被害の説明や遺品に見入ったロサリーナさん。「犠牲者の痛みを感じた。世界中で二度と殺りくが起こらないよう努めたい」と、決意を新たにしていた。

 その後、広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長と会談し「内戦の歴史を伝え、平和について考える資料館をグアテマラにつくりたい」と話した。(衣川圭)

(2012年5月14日夕刊掲載)

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