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広島に国際舞踊グループ 講師ら結成 異文化交流へ

 伝統舞踊で異文化交流を進めようと、広島市で活動するアジア、アフリカ5カ国の舞踊講師が国際舞踊グループ「PEACE(ピース)」を結成した。ガーナ国立舞踊団出身のラッキーコフィ・アベメヒアンさん(39)=南区=が呼び掛け、今秋の初公演を目指す。

 日本舞踊や韓国舞踊、エジプトのベリーダンス、インドのボリウッドダンス、ガーナのジラダンスの指導者と受講生約20人が集まった。それぞれの民族衣装に身を包み、各2演目を披露する初公演に向け、練習に励む。

 紛争やテロが相次ぎ、外国人への差別を扇動するヘイトスピーチ(憎悪表現)も社会問題化する中、芸能を通じて互いの国の歴史や文化への理解を深めようと結成した。

 アベメヒアンさんはガーナ国立舞踊団で17年間ダンサーとして活動し、2014年に来日した。現在は広島市内のダンス教室で講師を務める。5月に中区であった第40回ひろしまフラワーフェスティバル(FF)のステージに立ち、知り合った他国の民族舞踊の踊り手と交流を広げた。「踊りには国境を超える力がある。小さな交流を積み重ね、国際都市・広島から平和の願いを発信したい」と意気込む。(栾暁雨)

(2016年8月4日朝刊掲載)

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