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高校・大学生が原爆絵本 平和学習用 8日 広島市中区で出版行事

 子どもたちに平和について考えてもらおうと、県内の高校生と大学生の計9人が絵本「青い空ヒロシマ」を作った。8日午後1時から、広島市中区の広島国際会議場で出版記念の催しを開く。

 A4判カラー、36ページ。原爆で姉を失った男の子が姉の笑顔に似た雲を空に見つけ、「この空を守っていこう」と決心する物語を日英両語で描く。

 NPO法人HPS国際ボランティア(西区)の呼び掛けで集まった9人が昨夏から作業。被爆者に聞いた話を基に構想を練り、自分たちで作画や色塗りをした。同法人は平和学習などに役立ててもらおうと広島市立小中高などに計約2千冊を寄贈。9月上旬から市内の各書店で1冊800円で販売する。

 8日の催しでは、75~95歳の女性被爆者14人によるファッションショーなどもある。絵本を制作した一人、市立広島商業高(東区)の3年小西梨穂さん(17)は「一人でも多くの若者に継承の活動が広がれば」と話す。入場料千円。大学生以下は無料。同法人Tel082(273)9071。(森戸新士)

(2016年8月4日朝刊掲載)

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