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ヒロシマ賞授賞式で中国人作家の蔡さん「評価に感動」

■記者 西村文

 現代美術の分野で平和に貢献したアーティストに贈る第7回ヒロシマ賞(広島市など主催)の授賞式が21日、広島市南区の市現代美術館であり、中国人作家の蔡國強(ツァイグオチャン)さんが秋葉忠利市長から賞状を受け取った。

 蔡さんはニューヨークを拠点に、中国の伝統や文化に根ざした創作活動を展開。1994年に広島市で行った火薬を使った野外プロジェクトが契機となり、米国各所で平和を訴えるきのこ雲を主題とするパフォーマンスを手がけた。今夏開催された北京五輪では、開閉会式の視覚ディレクターを務めた。

 授賞式で蔡さんは「私の芸術が広島市民に評価されたことに感動しています」と喜びを語った。

 同美術館は25日から受賞記念展を開催する。同日午後1時から、中区基町の市こども文化科学館付近で原爆犠牲者への鎮魂を込め、黒色の煙火を打ち上げるプロジェクトを行う。雨天の場合は26日正午から。

(2008年10月22日朝刊掲載)

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