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「草の根」の役割を議論 原水協など 広島で国際会議続ける

 日本原水協などの原水爆禁止世界大会は3日、広島市南区のホテルで国際会議を続けた。国内外の平和運動団体の代表たちが、核兵器廃絶に向けて草の根運動が果たす役割や、北東アジアの非核兵器地帯化などについて意見を交わした。

 米国の「ピースアクション」のポール・マーチン上級理事は、5月のオバマ米大統領の広島訪問について「メディアや署名を通じた働き掛けが実を結んだ」と運動の成果を強調。「有力紙に意見を送るなどの行動で、海外からでも米国の核政策に影響を与えられる」と呼び掛けた。

 韓国の「参与連帯」の朴亭垠(パク・ジョンウン)協同事務所長は、北朝鮮の核開発を巡り「困難でも対話を通じ、朝鮮半島の非核化、さらに北東アジアの非核化を目指すべきだ」などと訴えた。

 原水協などは4日に国際会議を閉会し、同日から6日まで世界大会・広島を開く。(明知隼二)

(2016年8月4日朝刊掲載)

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