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原発見学会の参加定員割れ 島根県主催

 島根県は15日、県民を対象に中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)など原子力関連施設の見学会を本年度初めて開いた。応募は38人と約1年2カ月ぶりに定員50人を下回った。昨年度は福島第1原発事故の発生を受け、全5回とも定員を上回っていた。

 2人が欠席し36人が参加。松江市のオフサイトセンターでは放射線量の監視体制や住民の避難計画、島根原発では中電の津波対策の説明を受けた。同市西津田の建築業小林守さん(59)は「万が一の事故に備え避難方法を考えたい」と地図で自宅が原発の約12キロにあることを確認していた。

 定員割れは、福島の事故直前に開いた昨年3月9日以来。昨年度、県は希望者が多いため例年より1回多い5回開き、計327人が応募した。原子力安全対策課は「福島の事故後、県民の関心は高い。積極的に広報し、原子力への理解を深めてもらいたい」としている。

(2012年5月16日朝刊掲載)

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