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核廃絶や脱原発議論 原水禁など 広島大会始まる

 原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会の広島大会が4日、広島市中区の県立総合体育館で始まった。核兵器廃絶に加え、脱原発などもテーマに議論する。日本原水協なども同日、市内で開いていた国際会議を終え、世界大会・広島を開幕した。いずれも6日まで。

 原水禁などの開会総会には約3千人(主催者発表)が参加した。大会実行委員長の川野浩一原水禁議長は「核も戦争もない世界の実現に向け頑張ろう」とあいさつ。基調提案では、日本が原発の使用済み核燃料に由来するプルトニウムを大量に保有する現状を「世界から核兵器への転用を懸念されている」と指摘。原発の再稼働などと併せ、分科会の重要なテーマに位置付けることを確認した。

 原水協などが南区で開いた国際会議は3日間の討議を踏まえて宣言文を採択。国連の核軍縮に関する作業部会に送った。宣言文では、核兵器禁止条約の交渉開始を国連総会に明確に勧告するよう求めた。

 続いて県立総合体育館で世界大会・広島の開会総会があり、約4500人(同)が参加。大会実行委員会宣言起草委員長の冨田宏治・関西学院大教授は「圧倒的な世論で禁止条約を実現しよう」と呼び掛けた。(明知隼二)

(2016年8月5日朝刊掲載)

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