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91ヵ国とEU代表参列 平和記念式典 広島市が発表

 広島市は4日、原爆の日の平和記念式典に参列する海外代表が91カ国と欧州連合(EU)になったと発表した。過去最多だった被爆70年の昨年に次いで2番目に多い。市は「節目の式典やオバマ米大統領の訪問を機に、各国にヒロシマの意義を理解してもらえた」とみている。

 核兵器保有五大国からは米国、英国、フランス、ロシアの4カ国が出席。中国は欠席する。事実上の保有国のインド、パキスタン、イスラエルも参列する。北朝鮮からは返事がないという。米国は他の公務があるケネディ駐日大使に代わり、臨時代理大使が出席する。

 初参加はアラブ首長国連邦、ガボン、コンゴ共和国、モルドバの4カ国。式典では代表として、モルディブやパプアニューギニアなど6カ国の駐日大使が原爆慰霊碑に花を手向ける。

 また、市は6日の式典後、各国代表向けに被爆建物の見学ツアーを初めて企画。旧陸軍被服支廠(ししょう)(南区)と広島城跡(中区)を巡るコースで、パキスタンなど18カ国(4日現在)が参加を希望しているという。(和多正憲)

(2016年8月5日朝刊掲載)

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