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戦時の食事 児童ら体験 浜田の栗栖さん宅 証言も

 浜田市津摩町の栗栖泰蔵さん(86)陽子さん(81)夫婦方で4日、戦時中の食事を食べ、当時の暮らしを聞く集いがあった。若い親子に平和の大切さを知ってもらおうと、グリーンコープ生協島根西部ブロックが企画した。

 市内などの園児、児童7人と母親ら15人が参加。同市三隅町出身の陽子さんが「親の代わりにかまどで夕食を作り、国民学校では山菜採りや塩作りをした」と当時の子どもの生活を紹介。「配給制で食料はわずか。今は考えられないような食事だった」と神妙な表情で語った。

 参加者は、陽子さんの証言を基に作った大豆ご飯、ふかした芋とカボチャ、野菜汁を味わった。野菜汁は米を少し混ぜ、塩だけで味付け。益田市の吉田小4年福原萌花さん(10)は「汁がおいしかったけど、肉や魚があまり食べられなくて大変だと思った」と話していた。(森田晃司)

(2016年8月5日朝刊掲載)

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