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島根県邑南スタート あの日に思い 「歩こう広島まで」

 被爆直後の広島市から邑南町へ避難した道のりを逆にたどる「歩こう広島まで」が4日、始まった。29回目のことしは78人が参加。同町山田の出羽公民館から68キロ先の平和記念公園(広島市中区)に向け出発した。

 同町の12公民館でつくる同町公民館連絡協議会の主催。町内をはじめ、広島県府中町や岩国市などからの参加者は、デイサービスや児童クラブが作った千羽鶴を受け取り、正午にスタートした。

 出発から約2キロにある温度計の表示は35度。一行は汗を拭いながら真剣な表情に変わっていった。5日午前8時ごろまでに原爆ドーム前へ到着。折り鶴は原爆の子の像にささげる。

 千羽鶴を持つ役の同町高原、瑞穂中3年日高悠佑さん(15)は「最後まで歩き抜き、千羽鶴を作った人の思いも広島に届ける」と話した。(城戸昭夫)

(2016年8月5日朝刊掲載)

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