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大川小保存の参考に 石巻の6人 ドームの歴史学ぶ 広島

 東日本大震災で児童たち84人が犠牲となった宮城県石巻市立大川小の被災校舎の保存に取り組む「チーム大川」のメンバー6人が4日、広島市の土砂災害の被災地、安佐南区を訪れた。7日まで市民と交流しながら、原爆ドームの保存運動の歴史を学ぶなどする。

 6人は同小の卒業生で、家族を亡くした大学生や専門学校生たち。今年5月、石巻市の仮設住宅で炊き出しなどをした広島市の高校生災害復興支援ボランティア派遣隊の招きで訪れた。

 この日は、被爆者の寺前妙子さん(86)=安佐南区=の体験を聞き、お好み焼き作りに挑戦した。5日は原爆ドームの保存運動について元高校教諭の講話を聞き、6日は平和記念式典に参列する。

 同小の校舎は、今年3月、石巻市長が保存を表明している。メンバーの専門学校1年紫桃朋佳さん(18)=石巻市=は「原爆ドームの保存の歴史も参考に、校舎の保存方法を考えたい」と話していた。(柳本真宏)

(2016年8月5日朝刊掲載)

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