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戦争 全ての過ちのもと 東広島市安芸津の三津小 被爆者が体験語る

 東広島市西条町寺家の井東茂夫さん(86)が4日、同市安芸津町の三津小に招かれ、全児童約140人に被爆体験を語った。

 井東さんは当時15歳。学徒動員先の広島市霞町(現南区)で被爆した。爆風で10メートル飛ばされ、帰宅途中でやけどを負った多くの人と出会った。

 失った2歳上の姉について「原爆に遭わなければ姉はもっと生きることができたはず。戦争が全ての過ちのもと」と訴えた。6年の山根遼太君(11)は「原爆の恐ろしさを、知らない人に広めていきたい」と話していた。

 井東さんは被爆者たちでつくる市原爆被爆資料保存推進協議会の理事。5日はほかのメンバーが市内の小学校2校で証言する。

 同協議会は7日まで、東広島市の市民文化センターで市原爆展を開いている。(森岡恭子)

(2016年8月5日朝刊掲載)

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