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北東アジア非核兵器地帯 条約案の骨子作成へ

 超党派の国会議員でつくる「核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)日本」(56人)は17日、国会内での会合で、北東アジア非核兵器地帯条約案の骨子を作ることを決めた。8月の発表を目指す。

 10人ほどの作業チームを設置。民主党核軍縮促進議連が3年前に示した、日本、韓国、北朝鮮の核兵器開発や保有を条約で禁止▽米国、ロシア、中国が3カ国に核攻撃や威嚇をしない議定書を締結―という案などを踏まえ具体化する。

 骨子を基に、北朝鮮問題を扱う6カ国協議の構成国の国会議員と協議する。PNNDグローバルコーディネーターで同党の平岡秀夫氏(山口2区)は「北朝鮮の非核化を促す新しい方策になる」と意欲的だ。

 会合ではまた、長崎大核兵器廃絶研究センターの中村桂子准教授が、ウィーンであった2015年核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会の内容を報告。中東地域の非核地帯創設の動向などを説明した。(岡田浩平)

(2012年5月18日朝刊掲載)

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