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上関反対派 山口県庁で抗議 埋め立て免許延長で80人

 中国電力の上関原発(山口県上関町)建設予定地の公有水面埋め立て免許の延長申請を山口県が許可したのを受け、建設に反対する「上関原発を建てさせない祝島島民の会」メンバーの住民たち約80人が5日、県庁で抗議行動をした。村岡嗣政知事との面会を求め、参加者の一部が約2時間、知事室前に座り込んだ。

 県管財課職員が庁内管理規則に基づいて口頭で中止を求める中、約60人が3階の知事室に向かった。県は約10メートルの連絡通路の扉を閉鎖して対応。参加者は「原発なしで暮らしたい」などと書かれた横断幕を掲げ、「原発反対」と連呼した。

 その後、県は抗議に参加した県議3人に経緯を説明し、同会の清水敏保代表(61)たち7人が同席した。住民側は「いつ工事が始まるかと恐怖を感じる。時限爆弾を抱えているようだ」などと主張。県は「公有水面埋立法に基づき判断した」などと説明し、議論は平行線をたどった。

 同会は4日夜の祝島(上関町)での全員集会で県庁での抗議を決めた。清水代表は「延長許可に反対の意思を表明するために来た。県には、とにかく許可を撤回してほしい」と話した。(佐藤正明)

(2016年8月6日朝刊掲載)

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