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広島で平和集会 連合/原水禁/KAKKIN/原水協

 連合主催の平和ヒロシマ集会が5日、広島市中区であり、約2700人(主催者発表)が参加した。市内では同日、原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会の広島大会も分科会などを開催。日本原水協などの世界大会・広島はフォーラムなどを開いた。

 平和ヒロシマ集会で、連合の神津里季生会長は「核兵器の悲惨さと非人道性を世界の仲間に訴えよう」と呼び掛けた。原水禁とKAKKIN(旧核禁会議)の各代表も、集会の共催者として出席した。

 原水禁の脱原発をテーマにした分科会には90人が参加。竹本修三・京都大名誉教授(地球物理学)は、4月の熊本地震を踏まえ「いつどこで大地震があるか分からない」と強調。未知の活断層がある可能性に触れ原発再稼働に反対した。

 KAKKINの広島平和地方集会も市内であり、電力会社や製造業の労組から約150人が集まった。加藤秀治郎議長は「核兵器廃絶は年月がかかるが地道にやっていくしかない」とあいさつし、原発の早期再稼働も含むアピール文を採択した。

 原水協のフォーラムには約170人が参加した。高草木博代表理事は、オバマ米大統領の広島訪問を「核兵器のない世界への具体的な行動は語らなかったが、原爆が終戦を早めたとの従来の公式見解は口にしなかった」と評価。「核兵器廃絶を訴え続けてきた草の根の声が世界を動かしている」と強調した。(明知隼二)

(2016年8月6日朝刊掲載)

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