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記憶の継承 生徒ら誓う 広島市中区で碑前祭

 広島市中区の元安橋東詰めで5日、「原爆犠牲ヒロシマの碑」の碑前祭があった。5月にオバマ米大統領の広島訪問行事に参加した吉島中(中区)の生徒2人を含む国内外の小中高生たち約120人が参列。被爆の記憶の継承と発信へ、決意を新たにした。

 午前8時15分に全員で黙とう。県被団協(佐久間邦彦理事長)の大越和郎事務局長(76)が被爆直後の状況を証言した。

 続いて児童、生徒の代表計3人が順番に発言。オバマ氏の演説を間近で聞いた吉島中3年、吉原怜央さん(14)は「広島、長崎は今、世界に平和を訴えるチャンス。あの日の苦しみを想像し、伝えていく」と誓った。参加者はそれぞれ持ち寄った折り鶴を碑に手向けた。

 碑は、元安川の川底で見つかった原爆瓦を使い、当時の高校生たちが中心となって1982年に建立した。(森戸新士)

(2016年8月6日朝刊掲載)

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