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思いつなぎ68キロ 平和公園到着 島根県邑南「歩こう広島まで」77人

 広島で被爆した人たちが島根県邑南町へ逃れた道のりを逆にたどる「歩こう広島まで」の参加者が5日朝、ゴールの平和記念公園(広島市中区)に到着した。

 同町をはじめ広島県府中町や岩国市などからの12~69歳の77人が午前9時すぎ、原爆ドーム前に到着した。持参した千羽鶴8束を原爆の子の像に手向け、黙とうした。

 一行は4日正午に邑南町の出羽公民館を出発した。広島県北広島町や安芸高田市を経由する68キロの行程。足にまめを作りながら完歩した会社員中井伸人さん(61)=邑南町日和=は「近所に住む被爆者は減ったが、被爆体験に思いをはせたい」と話していた。

 邑南町公民館連絡協議会が主催し、1988年から毎年開催。今回が29回目となる。(橋原芽生)

(2016年8月6日朝刊掲載)

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