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8・6に献花 児童が菊収穫 三次の河内小 生産農家が栽培を指導

 三次市小文町(おぶみちょう)の河内小5、6年生6人は5日、原爆の日の6日に広島市中区の原爆慰霊碑に手向ける菊を収穫した。40年以上も献花用の菊を栽培する地元の生産農家、坂居君枝さん(77)の指導を受けながら、同小の校庭で育てた。(八百村耕平)

 6人は37個のプランターに約1メートルの高さにまで大きくなった赤、黄、白の菊約300本を、はさみで慎重に摘んだ。児童は6日、広島市中区である平和記念式典に参列した後、慰霊碑に手向ける予定だ。

 同小は毎年、原爆の日の6日に同小近くの慰霊碑に手向ける菊を育ててきた。今年は坂居さんの呼び掛けで、広島市の原爆慰霊碑に献花する菊も初めて栽培。坂居さんに教えてもらいながら水や肥料を与え、夏休みの期間も毎日、当番を決めて世話をしてきた。

 6年の藤谷秀樹君(11)は「菊を見た人が平和な気持ちになるような、きれいな花に育てることができた」と笑顔。板倉孝志校長(55)は「身近な行動が平和につながるということを学ぶ良い機会になった。来年以降も続けたい」と話している。

(2016年8月6日朝刊掲載)

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