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あの日の恐怖 心に刻む 松永中・油木小 被爆者招き平和学習 福山

 福山市の松永中と神石高原町の油木小の生徒、児童が5日、それぞれ平和学習で被爆者から体験を聞いた。

 福山市松永町の市西部市民センターであった同中の平和集会では、広島市西区で被爆した檀上智恵子さん(87)=尾道市浦崎町=が証言。生徒約300人を前に「『ぴかっ』という光の後に『どん』という大きな音がした」などと話した。

 生徒会長の3年浜本和希さん(15)は「原爆の恐ろしさが伝わった」と感想を話した。

 油木小では、同町原爆被害者協議会の山本剛久会長(72)が児童約70人を前に語った。山本さんは原爆投下後の8日、疎開先の岡山県から広島市内の自宅に帰った入市被爆者。「二度と戦争をしないと約束するのが、亡くなった方への慰霊になる」などと述べた。

 6年河相優子さん(11)は「核兵器をなくすため、千羽鶴を折るなど自分にできることをしたい」と話していた。(細田一歩、高本友子)

(2016年8月6日朝刊掲載)

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