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中国人民解放軍 資料館を訪問 「両国とも戦争被害者」

■記者 森田裕美

 中国人民解放軍の訪日団21人が22日、広島市中区の原爆資料館を訪れた。日中国防関係者の交流を進める笹川平和財団(東京)などの招きで来日し、歴史理解の一環として被爆地訪問を日程に組み込んだ。

 団長で、国防部新聞事務局副局長の黄雪平上級大佐(43)たちは原爆ドームを視察後、音声ガイドを聞きながら館内を見学。原爆投下の8時15分で止まった腕時計や焼けただれた被爆者の遺品などを熱心に見学した。

 黄団長は「地域や世界の平和を守る気持ちを新たにした。中国も日本も、ともに戦争の被害者だ。今後も両国は平和維持のため、世界に貢献すべきだ」と語った。

 一行は15日に来日し、既に防衛省や海上自衛隊呉基地(呉市)などを視察。さらに兵庫県や大阪府の防衛関連施設や企業などを回り、25日に帰国する。

(2008年10月23日朝刊掲載)

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