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核廃絶 各国政府に促す 原水協・禁 広島大会が閉幕

 日本原水協などの原水爆禁止世界大会と、原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会は6日、それぞれ広島市中区で集会を開き、広島での日程を締めくくった。いずれも、核兵器廃絶に向けた行動を各国政府や国連に促すことなどを確認した。

 原水協のヒロシマデー集会には約5500人が参加した。米国フレンズ奉仕委員会のジョゼフ・ガーソン氏は「核兵器のない世界を勝ち取るには、各国政府にあらゆる手段で圧力をかけ続ける必要がある」と市民運動の意義を強調した。大会決議文では、核兵器禁止条約の実現を求める署名に注力する方針を確認し、各国の指導者には「被爆地を訪問し被爆の実相に向き合うべきだ」と求めた。

 原水禁のまとめ集会には約600人が集まった。大会実行委員長の川野浩一原水禁議長は、オバマ米大統領の広島訪問を受け「米国の世論が変化している。人間が造った核兵器は人間の手でなくせる」と述べた。

 大会アピールでは「全ての核保有国が核兵器の非人道性を理解し、核廃絶への一歩を踏み出すよう求める」としたほか、国内の全ての原発の廃炉、安全保障関連法の廃止などを盛り込んだ。

 原水禁は7日、原水協は8日から、それぞれ世界大会の長崎市での日程を開始する。(明知隼二)

(2016年8月8日朝刊掲載)

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