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平和の歌 被爆者とともに むつみ園に国連合唱団

 米ニューヨーク国連本部の職員でつくる合唱団が、広島市中区の原爆養護ホーム舟入むつみ園を訪れ、被爆者に歌声を届けた。

 欧州やアジア、南米、アフリカなど19カ国の30人が19日、入園者46人に童謡「赤とんぼ」など6曲を披露。入園者も一緒に口ずさみながら聞き入った。雨森鶴江さん(95)は「とても感動した。今後も平和のために活躍してほしい」と願っていた。

 安佐南区の祇園西公民館も訪れ、小学5、6年生18人に平和や人権を守る国連の活動を紹介した。中区の安田小も訪問した。米国のソニア・ヘッドラムさん(34)は「広島の平和への願いが伝わってきた。世界の平和のために歌い続けたい」と決意を新たにしていた。

 合唱団は今月、設立65周年を記念して広島、長崎、沖縄を巡回。20日には広島市中区で平和コンサートを開いた。(石井雄一)

(2012年5月21日夕刊掲載)

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