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平和の願い世界に響け 笠岡でつどい 中高生 初めて参列 広島原爆の日

 71年前に広島に原爆が投下された6日、笠岡市笠岡のかさおか平和のひろばで、市原爆死没者鎮魂式と平和祈念のつどいがあった。16回目の今回は中高生約15人が初めて参列。千羽鶴をささげ、未来の平和を誓った。(谷本和久)

 市や市原爆被爆者会(筒井守会長)などでつくる実行委員会が主催し、被爆者や小林嘉文市長たち約100人が出席。この1年間に亡くなった市内の被爆者4人の名前が報告された後、岡山龍谷高と笠岡西中の生徒が千羽鶴を献納台にそれぞれささげた。参列者が平和祈念碑に白菊を手向け、鐘を鳴らした。原爆投下の午前8時15分には黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。

 平和の誓いでは、岡山龍谷高3年の田中七海さん(18)たちが「広島や長崎の悲しみを二度とつくらないよう核兵器のない世界の実現に努力する」と決意を述べた。実行委委員長で被爆者の土屋圭示さん(88)が「恐ろしい原爆はなくさないといけない。若い力に期待したい」とあいさつした。

 同被爆者会は現在、会員が57人で15年前の半数以下に減った。平均年齢は約86歳、という。

(2016年8月7日朝刊掲載)

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