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広島の平和公園 ポケモン削除 スマホゲーム 業者が設定変更

 広島市は6日、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の開発・運営を手掛ける米ナイアンティック社が中区の平和記念公園からキャラクターのポケモンが出現しないよう設定を変更したと、同社日本法人から連絡があったと発表した。

 国内でゲーム配信が始まった7月22日以降、公園内はゲーム利用者の若者たちで混雑。苦情も寄せられたため、市は「慰霊の雰囲気を失う」として平和記念式典がある今月6日までの対応を同社に求めていた。

 同社は、ゲーム上で利用者同士が対戦できる「ジム」とアイテム入手場所となる「ポケストップ」については、4日に公園内から削除。その後もポケモンが出現する状態は続いていたが、出現しないよう設定を変えたと、6日未明に市へメールで伝えてきたという。

 市企画調整課は「『聖地』としての位置付けを理解し、対応いただいたことに感謝する。今後は観光振興などの観点から連携ができれば」としている。(長久豪佑)

(2016年8月7朝刊掲載)

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