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核廃絶署名 HPで呼び掛け 若者らが応援団 ヒロシマ8・6

 核兵器を禁止し廃絶する条約の締結を目指す日本被団協の国際署名運動を応援する組織が発足し、6日、ホームページ(HP)で署名の呼び掛けを始めた。高齢化する被爆者の平和への思いを受け継ぎ、国内外や幅広い世代への協力を強める。

 国際署名は今月結成60年となる日本被団協が提唱し、国内外の被爆者9人が呼び掛けて4月にスタート。2020年8月までの条約締結を目指し、毎年、署名を国連総会に届ける。

 応援組織は「ヒバクシャ国際署名連絡会」。賛同した全国21の市民団体や学生グループなどが7月に立ち上げ、既に核保有国の米国やロシアを含む22カ国から10万人以上の署名を集めた。今後、HPで呼び掛けるほか、各団体が各地で協力を求めていく。

 連絡会代表の日本被団協の田中熙巳(てるみ)事務局長(84)と、事務局を担う明治学院大大学院生の林田光弘さん(24)=横浜市=たちがこの日、広島市中区で記者会見。祖父が長崎で被爆した林田さんは「被爆者が高齢化する中、ともに活動することが核兵器廃絶への思いを継承することになる」と強調。田中事務局長は「若い人たちの協力は心強い」と話した。HPアドレスはhttp://hibakusha‐appeal.net(有岡英俊)

(2016年8月7日朝刊掲載)

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