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被爆体験継承の意義発信 「ヒロシマ講座」 地方紙記者が取材 ヒロシマ8・6

 広島市の国内ジャーナリスト研修「ヒロシマ講座」を受講するブロック紙、地方紙の記者8人が、平和記念式典などを取材した。核兵器のない世界を願う被爆者や遺族たちの声を聞き、記事にまとめた。

 愛媛新聞社(松山市)の伊藤愛(まな)記者(24)は式典後、愛媛県の遺族代表の八原勇人さん(40)=松山市=にインタビューした。八原さんの父浩さんは入市被爆し、3月に老衰のため90歳で亡くなった。

 伊藤記者が式典に出席した感想を尋ねると、八原さんは「被爆者がいなくなる中、体験を継承していくことが遺族の務めと感じた。そのリレーを絶やしてはならない」と答えていた。

 その後、式典を訪れた愛媛大生に同行し、原爆資料館も見学した。記事は7日の朝刊用に出稿し、今後企画連載を予定している。

 24~35歳の8人は7月28日から8月7日までの日程で、被爆者の体験談などを取材している。伊藤記者は「被爆体験を継承する大切さを記事で伝えていきたい」と話していた。(河野揚)

(2016年8月7日朝刊掲載)

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